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金の価格が上下する要因をまとめて解説!

更新日:2月19日

前回は金の価格が決定される過程についてご説明いたしました。




今回は金の価格がどのような要因で上下するかについて主な6つを解説いたします。


金価格のチャート


金の価格が上下する要因をまとめて解説!


1.為替相場

 

前回のブログにて金の国際価格はドル建てで取引されていると述べました。

言い換えますと、ドルと引き換えに金を交換しているのです。

つまり、ドルの価値が低くなる局面では金へ換える動きが高まるため金の価格は上がる傾向があります。一方、ドルの価値が高くなる局面では金をドルヘ換えようとする動きが高まるため金の価格は下がる傾向があります。

日本国内で考えるますと、ドル建てを円換算するため1ドル100円の時よりも1ドル150円の円安時のほうが国内金価格は上昇します。



2.景気や経済の状況

 

一般的に、景気が不安定であるときやインフレが高まると、金の需要が高まります。インフレ(Inflation)は、一般的に物価水準の持続的な上昇を指します。つまり、同じ量のお金で購入できる物やサービスの価格が上昇することです。金はインフレヘッジや安全資産としての需要があるため、景気が安定しており、インフレが低いときは金の需要が減少し、価格が下落する可能性があります。



3.金利水準

 

金利と金の価格には逆相関関係があります。一般的に、金利が上昇すると金の価格は下がり、金利が下がると金の価格は上がる傾向があります。これは以下の理由によります。


  1. オポチュニティコスト: 金は、金融市場で利回りを生み出さない資産です。そのため、金利が高いときには、ドルに投資することで得られる収益が増加し、金への需要が低下します。逆に金利が低いときには、ドルの代替資産としての魅力が増し、金への需要が高まります。

  2. 借入金のコスト: 金利が低い場合、借入金のコストが低くなります。このような状況では、金を購入して投資するための借り入れがより魅力的になります。そのため、金の需要が高まり、価格が上昇する傾向があります。

  3. 通貨価値: 金は通貨としての特性も持っています。金利が上昇すると、その通貨の価値が上昇し、金価格が下がります。これは、金の価格が通貨の価値と逆相関するためです。

  4. 投資家の心理: 金利の動向は投資家の心理にも影響を与えます。金利が上昇すれば、安定した収益を得ることができる他の投資機会が増え、金への需要が低下します。一方、金利が低下すると、金に対する需要が高まる場合があります。




4.地政学的リスク

 

政治的な不安定や地政学的なリスクが高まると、投資家は金などの安全資産への避難を求める傾向があります。そのため、地政学的なリスクが高まると金の価格が上昇することがあります。

当然アメリカのような国が無くなることがありようなら、ドルの信用や価値も無くなることを意味します。



5.需給のバランス

 

金に限ったことではありませんが、金の生産量や需要と供給のバランスも価格に影響を与えます。金の需要が高まり、供給がそれに追いつかない場合、価格が上昇する可能性があります。逆に供給過剰が起きると価格が下がることがあります。

極端な例ですが、仮にいまだに見つかっていない金の鉱山などから大量の金が発見されたらバランスを崩し価値が下がることは想像できることでしょう。



6.投機取引

 

投資家やトレーダーの間での金への投機取引も価格変動に影響を与えます。投機的な需要が高まると価格が上昇し、逆に投機的な売りが強まると価格が下落することがあります。

株式や国債利回りなどの投資や投機が魅力であれば当然金を売ってそちらに移り、金の価格は低下する可能性があります。



まとめ

 

金の価格が上下する要因をまとめて解説いたしましたが、このようにさまざまな要因が関係しております。

4番の「地政学リスク」のように仮にアメリカが戦争をし、国が亡びるようなことがあった場合、

当然これは2番の「景気や経済の状況」の悪化を表します。

このように、これらの要因は決して単独で上下しているのでなく、すべて密接に関わっていることが解ります。


これらの要因をすべて見極めて今後の金の価格を予測することはとても難しいことでないでしょうか。


買取店奉仕やにおいてもお客様より「まだ金は上がりますか?」といったご質問を多数いただきます。

これに対して私であれば「短期的な兆候は、過去や現在の流れからある程度予測することはできますが、仮にお客様が1年後2年後にご売却を検討されているのであれば、その時の価格はだれにも予測はできないはずです」とお答えします。

一つの私見とはなりますが、未来を考えるのでなく、「過去と比べて今現在は高いのか、安いのか」これを金売却における一つの指標として考えてみてはいかがでしょうか?


このように買取店奉仕やでは様々なご相談に一つの提案やアドバイスを含めて少しでも売却のお手伝いができればと考えている会社です。


同じような悩みや全く違うことでもお気軽にご相談ください。


金製品とプラチナ製品


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